湯前町のホームページにアクセス頂き、誠にありがとうございます。
令和2年7月豪雨災害で、お亡くなられた方へ哀悼の意を表すとともに、被災された方々に対しまして、お見舞いを申し上げる次第です。
新型コロナウイルスは第2波と表現できるほど全国に感染が広がっています。本町も警戒レベルを引き上げて、町民の皆様に注意喚起をしています。感染予防対策で「新しい生活様式」が示されているように、日頃から感染予防に細心の注意を払っていただき、引き続き県外への不要不急の往来の自粛、密閉空間・密集した場所・密接した会話の「3密」を避ける、手洗い・うがいの励行、マスクの常時着用、人との距離を保つ、頻繁な換気などを徹底していただきますよう改めてお願いします。
令和2年7月豪雨災害で本町の24時間降水量は489,5ミリとなり観測史上の記録を更新し、降り始めから7月14日までに1294,5ミリの雨量を観測しました。本町の年降水量は約3100ミリであり、この間に約42%の雨量が記録されたところです。河川の氾濫、がげ崩れが発生し、農地農業用施設や町道、林道、山腹など激甚な災害が発生しました。被害調査もいまだ確定していません。
7月3日から14日までの12日間は24時間体制で役場の災害業務を遂行しました。私も40年ほど役場に勤めていましたが、今回のような大規模な災害は経験にありません。発災から4週間が過ぎ、平地(山間部は除く)の水路や道路は、応急の措置がほぼ完了しました。これから本格的に災害復旧・復興への舵を切っていきます。
本年度は新型コロナウイルス対策関連の事業もありますが、まずは災害復旧を第一に事業を進めます。今回の災害復旧は到底1年で完了することができません。複数年の復旧になると予想します。激甚災の指定が予定されていますが、ひっ迫する財政をさらに、硬直化させる要因になります。このため国、県に対して、必要な財源や各種制度の弾力的な運用などを要望していくところです。
本町の町史に残るものとして1ページに記述される大災害です。これからのまちづくりにしっかりと記録し、後世に伝えつつ、災害に強いまちとなるよう今後の政策に位置付けながら創造的復旧復興を行っていきます。
全国各地の皆様から温かい言葉や励ましの言葉をいただくとともに、御見舞金などを頂戴していること対しまして、この場をお借りしお礼申し上げます。しっかりと前を見てわが郷土のために頑張っていきます。
ようやく梅雨も明けました。これから夏本番です。皆様には熱中症予防と新型コロナウイルス感染症対策でこの暑い夏を乗りきっていただきますようご祈念し挨拶とします。
令和2年8月 湯前町長 長谷 和人